新執行役員プロフィール・伊藤忠丸紅鉄鋼

西本雅文氏(鋼材第三本部長)/にしもと・まさふみ/薄板一筋、CC経営も経験

 丸紅に入社し名古屋、東京と一貫して薄板畑。藤金埼玉スチール時代にコイルセンター業の苦労と重要性を肌で感じた。

 「メーカー、ユーザーにものづくりに専念していただくため業際を広げて貢献したい」と時代に即した提案力を磨く。物流改善などの課題も重要で鉄鋼メーカー、CCとも「よく連携すべき」と認識する。「EV戦略室、紅忠コイルセンターHDなど新機軸を軌道に乗せ、ステンレスでもメーカー・流通・加工の中でさらに存在価値を高めたい」と抱負を語る。

 休日はアコースティックギターで作詞作曲も。結婚式で新郎新婦に捧げた自作曲は約40に及ぶ。

 83年(昭58)長崎大経済卒。熊本県出身、58歳。

田中康博氏(大阪支社長)/たなか・やすひろ/関西育ち、情報共有重視

 海外勤務に憧れて伊藤忠商事に入社したが配属先は大阪建設部。パートナーと組む不動産開発ビジネスに奔走し、バブル崩壊で一転して後処理に追われ、1999年に鉄鋼部門へ。2005年からのステンレス課長時代が「仕事にも出会った方々にも恵まれ」大きな転機になった。

 関西出身で34年間の会社生活のうち23年半が大阪勤務。「本部の方針をよく理解した上で支社の役割を果たす。そのためにも支社内の情報共有は欠かせない」。

 課長時代から「仕事には『少しの準備』をして臨もう」と呼びかけてきた。大学まで硬式野球部。強肩の外野手として活躍した。

 84年(昭59)神戸大経営卒。奈良県出身、56歳。

田中聡氏(中国総代表)/たなか・さとし/海外通、2度目の中国赴任

 大学時代に仏語圏のアフリカ大使館と交流する中で、海外ビジネスを志向し伊藤忠へ入社。インドネシアでの研修含め中国、シンガポール、メキシコ、米国で計22年を過ごした。

 2度目の赴任となる中国の総代表として「巨大化、高度化が進む中国市場で当社の存在感を発揮したい」と抱負を語る。

 前回の中国駐在は長期出張を含め7年半。ブリキ合弁事業のFSを現地で手掛け、特板部長として昨年に操業20周年を迎えられたのが「感慨深い」と語る。

 趣味は街歩き。健康経営の社内イベントでは月間歩数のトップ賞を獲得した。

 86年(昭61)早大法卒。千葉県出身、54歳。

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