アリエタが本領発揮 7回10奪三振無失点で今季2勝目

【パイレーツ0-7フィリーズ】@シチズンズバンク・パーク

今季3度目の先発登板に臨んだジェイク・アリエタ(フィリーズ)が、いよいよ本領発揮だ。日本時間4月20日のパイレーツ戦に先発したアリエタは、相手打線を寄せ付けない圧巻のピッチングを披露した。今季最長となる7イニングを投げ、打たれたヒットは2回表にフランシスコ・セルベリに許した1本だけ。与四球を2つに抑えた一方で、今季最多の10三振を奪い、7回無失点の好投で今季2勝目をマークした。アリエタが7イニング以上を無失点に抑えて被安打1以下かつ奪三振10以上を記録したのは、ドジャース相手にノーヒッターを達成した2015年8月30日以来のことだった。

ここ数年、パフォーマンスの低下が指摘されていた2015年のサイ・ヤング賞右腕が、自身の価値を証明する見事なピッチングを見せた。2ケタ奪三振を記録したのは昨年4月9日のブリュワーズ戦以来。14度の空振りを奪ったのは昨年5月26日のドジャース戦(15度)以来で、今季最初の2登板での合計9度を大きく上回った。「チェンジアップを上手く使うことができた」とアリエタは自身のピッチングを振り返ったが、対戦相手のクリント・ハードル監督は「速球の動きは2015年以降で一番良かったんじゃないかな。非常に素晴らしいピッチングをされてしまったね」とお手上げ状態だった。フィリーズは2回裏にリーズ・ホスキンスの3号ソロなどで5点を先制してアリエタの好投を後押し。5回裏にも2点を追加し、終わってみれば7対0と投打両面でパイレーツを圧倒した。

© MLB Advanced Media, LP.