春の新緑 心田庵 来月8日まで一般公開

 長崎市片淵2丁目の市指定史跡「心田庵」の一般公開が20日始まった。趣ある日本庭園の新緑を楽しめる。5月8日まで。
 唐通事の何兆晋(がちょうしん)が1668年ごろに建てた別荘。約500坪の敷地にはカエデなど樹木約300本で埋まる庭園が広がり、かやぶき屋根の建物が新緑の風景に溶け込んでいる。茶室横の庭先にあるテーブルの表面には、空の青にモミジの葉の緑が美しく映える。
 訪れた大村市黒丸町の主婦、前田洋子(ひろこ)さん(68)は「青々としてきれい。この季節ならではの景色を楽しめた」と話した。
 心田庵は毎年春秋に一般公開している。入場料300円、高校生以下無料。

和の雰囲気の中で新緑を楽しめる心田庵=長崎市片淵2丁目

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