エアロネクスト、特許技術4G Gravityを採用した新しい機体を公開 [第4回国際ドローン展]

産業用ドローンを開発する株式会社エアロネクストは、4月18日より幕張メッセで開催の第4回国際ドローン展で、飛行中ドローンの姿勢を最適化する独自技術「4G Gravity」を搭載した新しい機体「Next INDUSTORY」を公開。会場ではデモ飛行も行われた。

4G Gravityは振子の原理を利用し、ドローン本体の姿勢が傾いてもペイロード部分が常に一定位置にくるようにできる特許技術で、3月に開催されたジャパン・ドローン2018では、360度VRカメラを搭載した「Next VR」と、宅配専用の「Next DELIVERY」を発表している。高速飛行や急旋回の際でも安定したアングルで撮影したり、荷物を傾かないようにできるほか、モーターに負荷がかからないため飛行性能そのものを安定させられるとしている。

Next INDUSTORYはそれから1ヶ月もたたず、新しく追加発表された新製品で、対象物への接近や狭所への侵入を可能にするなど幅広い産業用途に対応できる。三脚のような長いフレームを持つ独特なデザインをしており、全長4mの長いアームを上下、水平方向に取り付けた状態でも安定して飛行できる。

使い方の例として、橋や高速道路の下側などドローンが飛んだまま近づきにくい構造になっている場でも、4mのアームの先にカメラやセンサーを設置して利用できる。他にも、地上から有線給電ができる高さからさらに1m上の位置に360度VRカメラを取り付け、24時間監視することができる。

※エアロネクスト提供動画

フレームは強度の高いマグネシウム素材が使われており、全長3mで重量は5.2kg。最高時速10kmで移動でき飛行時間は15分とのこと。価格は500万円からで、年内の発売開始を予定している。

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