中村知事、登録勧告に期待感 潜伏キリシタン遺産 世界遺産へ

 今夏の世界文化遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本の12資産)を巡り、国際記念物遺跡会議(イコモス)が近く登録の可否を勧告することについて、中村法道知事は20日の定例会見で「私たちが期待する勧告をいただけることを願っている」と「登録勧告」に期待感を示した。
 潜伏キリシタン遺産は、「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産推薦を取り下げ、イコモスの支援を受けて内容を見直し、あらためて推薦した。構成資産は人口減少が進む離島や半島部の集落が中心になったため、将来にわたる保存が最大の課題となっている。
 知事は「保存整備はイコモスの非常に重要な関心事項の一つ。近々予定されている勧告で一定の考え方が示されるだろう」との考えを示した。
 イコモスは今月下旬から来月上旬にかけて、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に登録の可否を勧告する見通し。

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