桜色に染まる漬物工場 名産品の仕込みピーク 小田原市

 小田原の名産品である桜花漬けの仕込みがピークを迎えている。

 八重桜の花を梅酢と塩に漬け込むもので、小田原の漬物会社による全国シェアは約9割。前川の椎野食品工業所では、県内で収穫された花の納入が4月4日に始まった。「例年は4月半ばに摘み取りが始まるが、3月の暖かな天候で開花が早まった」と工場長の椎野修二さん(40)=写真。収穫から時間が経つと花びらがバラバラになってしまう為、摘み取り後すぐに漬け込まなければならないという。

 祝いの席の桜茶として利用されることが多かったが、最近は菓子など用途はさまざま。冷蔵保存され、年明けに全国へ発送される。

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