「南島原ガイドの会 有馬の郷」は、今夏の世界遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の原城跡（南島原市南有馬町）で土日祝日に「ワンコインガイド」を始めた。国際記念物遺跡会議（イコモス）から５月までに登録勧告が出た場合、観光客急増に備え平日の実施も検討している。
既存ガイドは予約制だが新サービスは必要なく、１人１時間５００円という手軽さが売り。これまで取りこぼしていた「ふらっと訪れたが、ガイドの解説も聞いてみたい」というニーズに対応しようと企画した。午前１０時、１１時、午後１時半、２時半の１日４回。小雨決行。
２１日は会員の本多末光さん（７１）ら５人が、石垣や天草四郎墓碑などについて解説。さいたま市から訪れた吉岡美千代さん（７９）は「新サービスを知らず現地を見て帰るだけのつもりで来たけど、知識豊富なガイドさんの分かりやすい説明で理解が深まってよかった」と笑顔で話した。
