セイルドリル披露 勇壮な姿に歓声 長崎帆船まつり

 長崎港一帯で開催中の「長崎帆船まつり」(実行委主催)で21日、日露2隻がセイルドリルと呼ばれる操帆訓練を披露した。徐々に帆を広げて勇壮な姿を見せる船に、大勢の見物客が歓声を送った。
 パラダ(ロシア)、みらいへ(日本)が披露。このうち全長約110メートルのパラダでは、乗組員が手分けしてロープを引き、約30分をかけて白い帆を広げ終えた。出島岸壁を埋めた見物客は拍手を送り、写真撮影を楽しんだ。
 親子3人で訪れた長崎市立村松小5年の寺平真翔君(10)は「帆を広げた時の迫力がすごい」と笑顔。初めてセイルドリルを見たという西海市大瀬戸町の中尾美代子さん(69)は「海と山と空を背景にした帆船の姿に感動した。また来たい」と声を弾ませた。
 夜間は寄港中の全3隻のライトアップや打ち上げ花火で長崎港が彩られた。22日は午後2時からディズニーのパレードがスタート。ミッキーマウスなどの人気キャラクターがまつりを盛り上げる。

大勢の来場者を魅了した、みらいへ(右)とパラダのセイルドリル=長崎市、水辺の森公園

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