運転免許本部職員が酒気帯び、乗用車に追突 神奈川県警

 飲酒して乗用車を運転したとして、神奈川県警は20日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、運転免許本部運転免許課事務職員の容疑者(49)=横浜市磯子区中原3丁目=を現行犯逮捕した。県警監察官室によると、同容疑者は免許の学科試験の採点などを担当。同僚らと飲酒後、1人で帰宅時に事故を起こし発覚した。

 逮捕容疑は、同日午後9時25分ごろ、同市戸塚区品濃町の市道環状2号の交差点で、酒気帯び状態で乗用車を運転した、としている。同室によると、同容疑者は「間違いない」と容疑を認めている。

 同室によると、同容疑者は前を走っていた無職女性(51)=同市港南区=の乗用車に追突。駆け付けた警察官が検査したところ、呼気から基準値超のアルコールが検出された。女性は病院に運ばれたが、けがの程度は不明。

 同容疑者は同日の勤務後の午後6時ごろから約2時間、同僚らとの飲み会に参加。その後、職場近くに止めていた乗用車で帰宅途中だった。普段は電車通勤だが、同日は遅刻を免れるため無断で乗用車で出勤したといい、「飲み会の後に買い物をしてコーヒーを飲み、酔いがさめたような気がした」などと話しているという。同室の千葉証室長は「警察職員としてあるまじき行為であり、誠に遺憾。捜査結果を踏まえ、厳正に対処する」とコメントした。

神奈川県警

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