道の駅「清川」 都心と村つなぐ拠点新生 食堂が本格オープン 愛川町・清川村

リニューアルした道の駅と海野健太駅長

 道の駅清川の指定管理者が4月1日から農業ベンチャー企業の(株)アグリメディア(本社東京都新宿区)に変わった。4月13日には、地元食材を楽しめる食堂「恵水(めぐみ)キッチン」をオープン。今後も充実を図り、年間14万人の来場者を目指す。

 道の駅清川は、清川村役場前の交流促進センター清流の館を拠点にして2015年に開業。清川村森林組合が指定管理者となって運営してきた。

 村では、更なる道の駅の活用として民間企業による運営を検討し、農業ベンチャー企業として農業公園や複合型レジャー農園の運営など多くの実績がある同社を選定。2018年4月1日から運営がスタートした。

 これまでも行われてきた地元産野菜や山菜・加工品等の販売に加え、2階に「恵水キッチン」を試験的にオープン。村内唯一の養豚場である山口養豚場のブランド豚「清川恵水ポーク」を使った豚丼(税込850円〜)やコロッケのメグコロ(200円)などの販売を開始した。海野健太駅長は「リニューアル初日から多く方にご好評いただけました」と話す。13日には食堂が本格オープンし、試験営業期間に比べメニューが充実した。

 同社広報の多田正大さんは「観光で人が多く流れる場所にあり、これまでも立ち寄っていただける方は多かったですが、休憩だけのご利用も多かった。農産物の増量や飲食メニュー充実でもっと多くの方に楽しんでいただける施設にしていきたい」と話す。今後は近隣農家と連携した茶摘みなどの農業体験ツアーや、宮ヶ瀬湖周辺のキャンプ場など観光施設との共同販促クーポンなどを検討している。都心と清川を結ぶ企画の充実で、3年後には2016年度の1・6倍にあたる年間14万人まで来場者を増やす目標を掲げる。

恵水ポークの豚丼

© 株式会社タウンニュース社