「FFPの制裁は避けられない…」ミランのCEOが告白

『Sky Italia』は21日、「ミランのマルコ・ファッソーネCEOは、ファイナンシャル・フェアプレーでの制裁を受けることは避けられないと話した」と報じた。

昨年4月、中国人実業家のリー・ヨンホン氏が新たなオーナーに就任し、新しい体制での経営が行われているミラン。

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しかし、その買収の際に3億3000万ユーロ(およそ437.8億円)という莫大な借金を抱えることになり、その返済期限が今年10月に迫っている。

もし返済が滞った場合には、債権者であるエリオット・マネージメント(アメリカのヘッジファンド)にクラブの経営権が移るという契約になっている。

現在その借り換えを行って期限を伸ばそうとしている最中であるが、一方で経営状況がUEFAのファイナンシャル・フェアプレー制度に抵触するという可能性もある。

先日UEFAとの会合を行ったファッソーネCEOは以下のように話し、今回制裁を受けることは間違いないと吐露したという。

マルコ・ファッソーネ 「3回目だ。我々が(UEFAの)委員会と会談するのは。

経済的な立場を踏まえて、今シーズンの状況に関する新しい情報を彼らに提供した。彼らの予測よりは良くなったものだ。

我々は今後数年間に渡る計画を提示してきた。そして、ミランがファイナンシャル・フェアプレーと規則をどのように尊重していくかを。

今、我々は彼らの反応を待っている。我々の計画に青信号を出してくれることを。

ミランは確かに凄まじい額の借金があり、返済期限も近い。

そして、我々はUEFAに手紙を送ることが適切だと考えていた。貸し手からの声明が書かれた手紙を。親密さとサポートが保証された書簡をだ。債務不履行に陥ることはないと。

我々は彼らに落ち着きを促してきた。いかなる場合においても、ミランの経営になにか起こることはない」

(他の債権者は?)

「現時点での話し合いについて、我々はUEFAを安心させた。ただ、私はあまり知らない。株主はそのことについて知っているだろう」

(ファイナンシャル・フェアプレーの制裁を受ける可能性は?)

「我々の前のオーナー(ベルルスコーニ氏)は、我々が直面している数字を尊重していなかった。

現在調査を受けているのは、2014-15、2015-16、そして2016-17シーズンのものなのだから。

制裁は受けるだろう。しかし、それが重いものでないことを期待している。

ミランは新しいクラブとして最善を尽くしているという事実を、UEFAが受け入れてくれることを望む。

ただ、制裁については不可避であると思う。

今、新しい会合の予定はない。我々は時を待つ。借金の借り換えについても、今は3つの提案がある。

私は何の予測もしたくはないが、我々は調査に時間をかけ、交渉にエネルギーを注いでいる。すべてが早く解決されることを願うよ」

(補強は?)

「私が見る限りでは、誰も売る必要はない。我々はそれをする義務はない。

我々の考えは、チームを強くすることだ。2~3名の選手でね。そして、2~3名を売る。昨年の夏のようなことをファンは期待すべきではないよ。

そのようなショーは終わった。今回は2~3名の追加だけでチームを改善しなければならない」

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