【東京ヴェルディ】「絶対に勝ちたい」地元出身・田村選手語る 多摩市

 今シーズン好調を維持する東京ヴェルディ。J1昇格を目指す戦いが続く。5月6日(日)のツェーゲン金沢戦は、多摩市サンクスマッチ「多摩市民特別観戦デー」。多摩市出身で、チームの主力として活躍する田村直也選手に意気込みを聞いた。

 ―昨シーズン、ロティーナ監督を迎え、昇格プレーオフに進みました。

 「やっているサッカーは日本人に合っていて、規律があり、やりがいも感じています。自分たちの強みである守備と規律の中で団結して戦うことができている。J1を狙う位置に行けたのも、戦術や監督、スタッフのち密なスカウディングがあったからこそですね」

 ―今シーズン好調を維持しています。

 「引き分けが多く、勝ち切れていないところがあるので、そこを勝ちにつなげることが大事。仙台で昇格を経験していますが、その時に大事になったのが、守備が安定して失点を少なくすれば必ず勝ち点を拾えるということ。そういう意味で今は悪くないと思う。得点力がつけばより勝ち点3に近づくので、今のベースにさらに上積みすることが大事ですね」

 ―好調の要因や今後の課題は。

 「9試合で失点3は少ない方なので継続していきたい。見に来てくれる方は、得点して一緒にしたいという方も多くいると思うので、得点にもこだわっていきたい。それが観客動員にもつながるし、多摩市の方がもっと味スタに来てくれるのではと思っています」

 ―多摩市で思い出の場所などはありますか。

 「宝野公園。今は壁打ち禁止になっているんですけど、昔はそれがなくて暗くなるまで一人で練習していました。その壁打ちの技術が今生きています。あとはレンガ坂。練習や高校に行く時に毎日歩いていたので、今日も頑張るぞと思いながら歩いていましたね」

 ―昨年末に多摩市陸上競技場でチャリティーサッカーを実施しました。

 「東日本大震災の時に仙台にいました。宮城の人にサッカー選手、人間として育てていただき、その恩返しをしたいとずっと思っていました。地元の多摩の子どもたちにプロの選手のプレーを間近で見てほしいし、一緒にやってほしい。その中から将来ヴェルディでプロになってほしいという思いで実施しました」

 ―サンクスマッチの見どころ、多摩市民へメッセージを。

 「個人として、激しいプレーやチームを引っ張っている姿、自分を応援したいと思ってもらえるようなプレーをしたいです。期待されているのはJ1昇格だと思うので勝てる試合をしたい。多摩市サンクスマッチは絶対に勝ちたいです。Jリーガーとして、多摩市からJリーガーを出したい、チャリティー活動など多摩市への地域貢献をしたいという気持ちが強い。スポーツを通して多摩市を盛り上げていきたいと思っています。ぜひ応援を宜しくお願いします」

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