平和への意識 高校生ら高める 被爆体験継承へ 学習会 青少年ピースボランティア

 被爆体験の継承や平和の尊さを発信する青少年ピースボランティアの本年度最初の学習会が21日、長崎市平野町の長崎原爆資料館であった。県内の高校生や大学生ら約50人が参加。互いの交流を深め、平和意識を高めた。
 同市は、2002年度から高校生~29歳の青少年を対象にメンバーを募集し、定期的に学習会を開催している。今回参加したメンバーで新加入は32人。例年、200人前後が登録し、全国の青少年が集うフォーラムの進行や、平和学習などに取り組んでいる。
 この日は、活動の概要説明を受けた後、初顔合わせとなるメンバー間の親睦を深めた。また、平和案内人の説明を受けながら、原爆資料館を見学した。
 長崎西高1年の宮田愛美さん(15)は「長崎人として平和活動がしたかった」と新加入への思いを話し、「英語で外国人に平和を伝えていきたいし、相手の思いも聞いてみたい」と意欲を示した。

長崎型原爆「ファットマン」の模型の前で平和案内人(左)の話を聞くメンバー=長崎原爆資料館

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