22日にセリエA第34節が行われ、首位のユヴェントスが2位のナポリをホームへ迎え入れた。
今季のスクデットの行方を大きく左右するかもしれないこの首位攻防戦。両チームともに、ほぼベストメンバーが揃った。ユヴェントスはジャンルイジ・ブッフォンを筆頭に、パウロ・ディバラやゴンサロ・イグアインが。王者を勝ち点差「4」で追うナポリは、マレク・ハムシクやロレンツォ・インシーニェ、ドリース・メルテンスなどがスターティングメンバーに名を連ねている。
試合は、是が非でもこの直接対決で勝ち点「3」を奪取したいアウェイのナポリが、前線から積極的にプレッシャーをかけ、キックオフ直後からボールを支配する。一方、ユヴェントスは立ち上がりにアクシデントが。守備の要であるジョルジョ・キエッリーニが負傷し、開始約10分で早くも交代を強いられることとなった。さらに、ミラレム・ピャニッチが放った直接FKが相手DFに当たってナポリゴールを襲うも、右ポストに当たりゴールとはならず、不運が続く。
しかし、キエッリーニを失ってもユヴェントスの堅守は健在。ナポリの素早いプレスに戸惑い、細かなミスやなかなか前線へボールを運べない時間帯が続くが、最後のところにきっちり鍵をかけ、ゴールを割らせない。
スコアレスのまま迎えた後半も、前半同様にナポリがボールを回し、ユヴェントスがしっかりブロックを敷く展開は変わらず。両チームともに決定機を作れないままただただ時間だけが過ぎていく。そして、0-0のまま試合終了のホイッスルを迎えると思われたが89分、右CKからカリドゥ・クリバリが打点の高い豪快なヘディングでゴールネットを揺らし、ナポリがついに均衡を破った。
試合はこのまま終了を迎え、1-0でナポリがユヴェントスを撃破。この天王山を制したナポリが悲願のスクデット獲得へ向けて、絶対王者ユヴェントスとの勝ち点差を「1」に縮めている。なお、決勝ゴールを挙げたクリバリはセネガル代表の選手。W杯のグループステージで同国代表と対戦する日本代表にとっても、彼は要注意人物となるだろう。
※クリバリのゴールは3分50秒〜
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