バリア対ベルトの初対戦は全21球のメジャー新記録

【ジャイアンツ4-2エンゼルス】@エンゼル・スタジアム

ひたすら粘るというプレーは日本野球の武器の1つだが、投手にとっては球数が増えてしまい、長いイニングを投げることができない可能性が高くなってしまう。特に先発陣に苦しんでいるエンゼルスにとっては1回でも多く投げてほしいという思いがあるもかもしれないが、それをさせなかったのはジャイアンツのブランドン・ベルトだった。

エンゼルスの先発は前回登板でメジャー初勝利を挙げたハイメ・バリア。前回登板のように好投を期待したところだったが、先頭打者のジョー・パニックに7球を投じてヒットを打たれると次からはまるで鍛錬のようなベルトの粘りが襲いかかる。9球を投じてフルカウントになると次の10球目から怒涛のファウルが始まる。バリアはフォーシーム、チェンジアップ、スライダーと持てる球種すべてを使ってベルトを抑えにいくがベルト自身も負けじと粘った。

最終的にはライトライナーに倒れるもバリアがベルトに投じたのは合計で21球。初回は満塁のピンチを迎えるも全49球を投じて無失点で切り抜けた。その後、約50球を投じた影響もあり彼は2回を最後に降板。エンゼルスはまたしても細かな継投を強いられることになり、リリーフ陣への負担が大きくなってしまった。一方のベルトはこの日、本塁打を含む5打数3安打1打点とチームの勝利に貢献した。ちなみに1打席で21球が投じられたのはメジャー新記録でこれまでは1998年のバートロ・コローンとリッキー・グティエレスの対戦で20球という記録がある。

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