豊田通商、衛星測位サービス会社へ出資

 豊田通商は20日、高精度測位技術を活用した事業領域の拡大を目的に、センチメートル級の衛星測位サービスの事業化を目指す「グローバル測位サービス社(GPAS社)」に出資したと発表した。

 GPAS社はMADOCA(JAXA開発の衛星信号補正システム)を用いた実証実験などを通じて、MADOCAを活用した高精度測位補正サービスの事業化を目指している。衛星信号補正データの配信サービスは、産業向け、民生向けで今後需要拡大が見込まれる高精度衛星測位実現に向けて不可欠な技術基盤。

 主審を通じて、豊田通商は関連する企業や関係省庁と協議を重ね、衛星信号補正データの新規需要を発掘することで事業化を促進する役割を担う。具体的には、技術基盤構築へ主体的に取り組むことにより、先に出資したマゼランシステムズジャパン社が有するセンチメートル級の衛星測位受信機の拡販を進め、GPAS社の正データ配信、マゼラン社の衛星測位技術を活用してさまざまなサービスを創出する方針だ。

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