スーパーバイク世界選手権(SBK)第4戦アッセンラウンドは、オランダのアッセンで決勝第2レースを行ない、トム・サイクス(カワサキ)が優勝した。
レース2は気温23度、路面温度30度のドライコンデションで争われた。リバースグリッドによりポールポジション位置からスタートしたサイクスはスタートからトップに立つと1周目には2番手以下に約1秒2の差をつけて独走。
5周目には約2秒5と周回を重ねるごとに差を開き、そのまま独走で、最終的に5秒445の大差をつけて今シーズン初優勝を飾った。
序盤はチャビ・フォレズ(ドゥカティ)が2番手につけ、サイクスを追ったが、6周目にジョナサン・レイ(カワサキ)、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)に相次いで交わされ後退。レイとファン・デル・マークが接戦の2番手争いを終盤まで展開したが、残り3周あたりからレイが一歩抜け出し、そのまま2位でゴール。ファン・デル・マークはレイから2秒062差の3位に入賞、ホームレースで2レースとも表彰台を獲得した。
フォレズは単独4位でゴール。チャズ・デイビス(ドゥカティ)は単独5位でチェッカーを受けた。
6番手争いは5人のライダーによる接戦となり、中盤にこの集団の先頭に立ったジョルディ・トーレス(MVアグスタ)が6位に入賞。マルコ・メランドリ(ドゥカティ)が僅差の7位に続いた。
アレックス・ロウズ(ヤマハ)は6番手走行中の13周目の16コーナーで転倒、再スタートして14位に終わった。
スーパースポーツ世界選手権(WSS)クラスでは、ジュール・クルゼール(ヤマハ)が接戦を制して優勝。グリッドに向けたサイティングラップに出れず、最後尾スタートとなったランディ・クルメナヒャー(ヤマハ)が驚異的な追い上げてでトップ争いに加わり、2位に入賞。ラファエル・デ・ローサ(MVアグスタ)が3位に入り、開幕から続いたヤマハ勢の表彰台独占を阻止した。
大久保光(カワサキ)が12番グリッドからスタート、11番手走行中の2周目の5コーナーで接触転倒し、再スタートしたものの、12周を回ってピットに戻り、リタイアとなった。
以下、第4戦アッセンラウンド決勝レース2順位結果。
■SBK第4戦アッセンラウンド 決勝レース2順位結果
Pos. No. Rider Team/Machine Time/Gap
1 66 T.サイクス カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(Kawasaki ZX-10RR) 33’36.444
2 1 J.レイ カワサキ・レーシング・チーム(Kawasaki ZX-10RR) 5.445
3 60 M.ファン・デル・マーク パタ・ヤマハ・オフィシャル・ワールドSBKチーム(Yamaha YZF-R1) 7.507
4 12 X.フォレズ バーニーレーシングチーム(Ducati Panigale R) 11.316
5 7 C.デイビス Aruba.it レーシング-ドゥカティ(Ducati 1199 Panigale R) 18.953
6 81 J.トーレス MVアスグタ・レパルト・コルセ(MVアグスタ1000 F4) 22.414
7 33 M.メランドリ Aruba.it レーシング-ドゥカティ(Ducati 1199 Panigale R) 22.515
8 76 L.バズ ガルフ・アルテアBMWレーシング・チーム(BMW S1000RR) 23.997
9 54 T.ラズガットリオグル カワサキ・プッシェティ・レーシング(Kawasaki ZX-10RR) 24.245
10 32 L.サバドーリ ミルウォーキー・アプリリア(Aprilia RSV4 RF) 24.653
11 34 D.ジュリアーノ Red Bull Honda World Superbike Team(Honda CBR1000RR ) 41.807
12 21 M.ライターバーガー アルシアBMWレーシングチーム(BMW S1000 RR) 41.846
13 99 P.ジェイコブセン トリプルMホンダ・ワールド・スーパーバイク・チーム(Honda CBR1000RR) 47.516
14 22 A.ロウズ パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム(Yamaha YZF R1) 53.355
15 37 O.ジェゼック グリッリーニ・レーシング・チーム(Kawasaki ZX-10RR) 54.065
16 68 Y.エルナンデス チーム・ペデルチーニ・レーシング(Kawasaki ZX-10RR) 57.758
– 36 L.メルカド IODAレーシング(Aprilia RSV4 RF) 16 Laps(リタイア)
– 40 R.ラモス チームカワサキ・ゴー・イレブン(Kawasaki ZX-10RR) 16 Laps(リタイア)