桐蔭ラグビー場改修 悲願向け気持ち新た

 日本代表・松島幸太朗(サントリー)をはじめ、数々の名選手を生んできた桐蔭学園ラグビー部のラグビー場が人工芝に改修された。23日には選手ら約100人が集まって竣工(しゅんこう)式が行われ、悲願である初の花園での単独優勝に向けてフィフティーンが気持ちを新たに練習を始めた。

 桐蔭ラグビー部は2010年度の全国大会決勝で東福岡と引き分けて両校優勝に輝いたほか、今月8日に全国選抜大会で2連覇を達成した全国的な強豪。同校にあるラグビー場はこれまで砂浜のようなグラウンドだったが、約3カ月かけて改修された。

 竣工式では岡田直哉校長が「春(選抜大会)は春。このグラウンドから冬の日本一を目指してほしい」と選手を激励。主将のSH小西は「強みの走力が鍛えられそうでプラスになる」と明るい表情で話し、藤原秀之監督(50)は「全天候で使えてスキルの向上も見込める。スピーディーなプレーをより高められる」と期待を込めた。

 昨季のスローガン「礎」を土台に、今季のチームは「磨」を掲げる。小西は「いまは通過点。冬の単独優勝というゴールへ、レベルアップしたい」と新たな環境での飛躍を誓った。

 桐蔭はラグビーW杯イヤーとなる来春に女子ラグビー部創部を予定している。藤原監督は「ラグビーをやりたい関東各地の小中学生の受け皿になれる環境を整備して、競技人口を増やしていきたい」と意欲を示していた。

桐蔭学園フィフティーンが見守るなか、リニューアルしたラグビー場に清めの酒がかけられた

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