「新三笠桟橋」供用開始へ 老朽化に伴う建て替え完了 横須賀市

幅を1m増やしバリアフリー化

 猿島航路のフェリー発着所である三笠桟橋の建て替え工事が終了し、今月25日から供用が開始される。「新三笠桟橋」と名前も変更する。

 築48年の旧桟橋は、経年劣化や海水の影響などにより、橋を支える杭や足場部分の老朽化が顕著となっていた。市が行った調査で「本来の能力を発揮できていない」と判断され、昨年9月から年度をまたいで工事が行われていた。

 リニューアル後は猿島側の「新猿島桟橋」と呼応する形で「新三笠桟橋」と名前を変える。足場の幅を1m広くし、バリアフリーにも対応。向こう50年利用可能なものに仕上がった。

 「夜の猿島」利活用

 海岸でのBBQや史跡めぐりが楽しめる猿島への来島者は、2014年度が約10万人だったのに対し17年度には18万人に増加。「メディア露出や国指定史跡への登録などが影響しているのでは」と市公園管理課の担当者は分析する。

 今年度予算では、更なる集客を目指した「猿島公園の利活用の促進」が盛り込まれている。現在は利用できない夜間の集客や音楽イベント会場としての利用など、民間事業者と協力して新たな魅力の発信と賑わいの創出を狙う。具体的には、夕暮れから夜の時間帯に合わせた砂浜でのライブや島内のライトアップ、プロジェクションマッピング等が挙げられている。担当者は「現在、企画を検討中。昼間には味わえない、夜の非日常的な猿島を楽しめるようになれば」と話した。

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