帆船まつり27.5万人来場 過去3番目の人出、日露3隻出港

 「長崎帆船まつり」(実行委主催)は23日、日露計3隻の帆船が長崎を出港して幕を閉じた。19回目となった今年の来場者は昨年比6万3千人増の27万5千人(長崎経済研究所調べ)。過去3番目の人出に恵まれた。

 今年は日本丸とドーントレッダーが開幕直前に相次いで不参加となり、寄港した帆船は過去最少の3隻だった。市観光政策課は、19日からの期間中に好天が続いたことに加え、マーチングフェスティバルにディズニーのパレードが加わり7万5千人を集客したことが来場者の増加につながったと分析する。これまでの来場者は2006年に最多の29万人、翌07年に2番目に多い28万7千人。

 帆船まつりのフィナーレでは観光丸(日本)、みらいへ(同)、パラダ(ロシア)の順に出港。出島岸壁に集まった見物客は、ゆっくりと離岸する船に手旗を振って見送った。夫婦で訪れた熊本市の中山己美代さん(57)は「熊本では帆船を見る機会が少ない。日本丸が目当てだったが、パラダは同じくらい大きくて美しかった」と話した。

大勢の市民らに見送られながら離岸する「パラダ」=長崎港

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