2012年球宴MVPのカブレラがインディアンスとマイナー契約

日本時間4月24日、通算1786安打&131本塁打の実績を誇り、2012年にオールスター・ゲームMVPを受賞した経験のあるメルキー・カブレラがインディアンスとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。カブレラは昨季終了後ロイヤルズからフリーエージェントとなったものの、現在に至るまで契約を得ることができていなかった。

昨季のカブレラはホワイトソックスで98試合に出場したあと、7月末にマイナーリーガー2名とのトレードでロイヤルズへ移籍し、シーズン合計では156試合に出場して打率.285、17本塁打、85打点、OPS.746を記録。177安打は2009年(202安打)に次ぐ自己2位の数字で、リーグ8位の好成績だった。4年連続で2ケタ本塁打&170安打をクリアするなど堅実な働きが計算できる選手だが、昨季は自己ワーストを大幅に更新する守備防御点-20を叩き出しており、守備力の低下が各球団から獲得を敬遠される要因となった可能性が高い。

インディアンスの外野陣は現在、右翼のレギュラー格であるロニー・チゼンホールが故障者リスト入りしており、左翼にマイケル・ブラントリー、中堅にブラッドリー・ジマー、右翼にタイラー・ネークインが入り、ラジェイ・デービスとブランドン・ガイヤーが対左投手要員としてベンチに控える形となっている。スイッチヒッターであるカブレラは相手投手の左右に関係なく起用できるため、貴重な戦力となる可能性が高いものの、守備力の低下を考えると不動のレギュラーとして使いにくい面があるのも事実。左投手と対戦する際にヨンダー・アロンゾをスタメンから外してエドウィン・エンカーナシオンを一塁に回し、指名打者にカブレラを起用する形も考えられる。

カブレラは身体検査をパスしたあと、インディアンスと正式にマイナー契約を結び、アリゾナ州グッドイヤーの球団施設で実戦復帰に向けての準備を進める予定となっている。その後、マイナー球団に合流し、メジャー昇格の準備が整い次第、インディアンスに合流することになりそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.