【マスターズ水泳】横浜の永島さんが世界新!360歳以上の部のリレーで 横浜市港南区・横浜市栄区

リレーで世界記録を突破した永島稔さん(右)と妻の栄子さん

 今年2月に千葉県で行われた水泳のマスターズ大会「新春マスターズスイムミート2018」で、栄区桂町在住の永島稔さん(91)が混合フリーリレーの360歳区分に出場して世界記録を突破した。永島さんは栄プールで週1回練習を続け、年代ごとの記録へ挑戦している。

 永島さんが出場した同大会は(一社)日本マスターズ水泳協会公認のもと千葉県国際総合水泳場(千葉県習志野市)で2月10日、11日に開かれたもの。永島さんはリレー選手4人の年齢合計が360歳以上の部に「サンウェイ横浜」の一員として出場し、男女混合メンバーの中でアンカーを担い、50mを59秒13で泳ぎ切った。

 チームタイムは3分32秒71で、世界記録3分56秒13を20秒以上縮めた。永島さんは「自分の力以上のものを大会で出すことは難しいけれど、良い記録が出せてよかった」と喜びを語った。

 同大会での360歳以上部門への出場はサンウェイ横浜が唯一。平均して90歳以上の選手4人を揃えること自体が難しいという。チームの事務局を担う馬江治喜さん(76)は永島さんについて「90代で60秒を切るのはすごい。けれど今回はベストコンディションではなく、今後さらに良いタイムが出せるはず」と期待を込める。

タイムではなく「記録に挑戦」

 市内出身の永島さんは、小学生の時に杉田から本牧まで泳いで行ったこともあるなど泳ぎには自信があった。マスターズ大会を知ったのは定年退職後、栄プールの監視員として働き始めてからだった。

 永島さんは「普通に泳いだのでは、ずっとやってきた人に勝つのは難しい」と考え、自由形よりも競技者の少ないバタフライに挑戦。能力を開花させ、各年代で記録を更新してきた実績がある。

 近年は1人でプールに通うのが難しくなり、妻の栄子さん(83)が送り迎えをしているという。「タイムは自己ベストから落ちていくばかり。だから目指すのは年齢ごとの記録。できる限り泳ぎ続けたい」と永島さん。

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