低温卸売市場で初取引 三崎漁港、日本初の冷凍マグロ専用

 日本初の冷凍マグロ専用の低温卸売市場が24日、全国有数のマグロ水揚げ基地の三崎漁港(三浦市)にオープンし、初取引が行われた。15度前後の低温に管理された取引場所には541匹の冷凍マグロが並び、仲買人が次々と落札していった。

 仲買人はマグロの尾の身をチェックして肉質を判断。入札書に希望額を記入し、最も高い入札者が購入した。落札者と金額は施設内のディスプレーに表示されていった。

 取引に先立って開設者の吉田英男市長が「三崎の魚市場のさらなる前進、活性化を目指す。素晴らしい市場になったと自信をもっている」とあいさつ。関係者ら約200人が威勢よく三本締めを行った。

 市場管理事務所によると、この日取引されたメバチマグロの平均価格は1キロ当たり1049円。取引は原則として平日の朝8時から行われ、2階からガラス越しに見学できる。

541匹のマグロが並んだ初取引=三浦市三崎

© 株式会社神奈川新聞社