伊藤忠メタルズ、航空・宇宙関連の品質マネジメント規格取得

 伊藤忠商事グループの伊藤忠メタルズ(社長・中谷次克氏)は、航空・宇宙関連の品質マネジメント規格「JISQ9100」を取得し、成長産業とされる航空機分野において、アルミ・チタンなど金属製品および原料の拡販に注力する。重工メーカーや素材メーカーなど関連産業への取引拡大も目指していく。

 同規格は、今年3月に取得した。航空機向けの金属製品および原料調達・販売を担当する大阪支社・大阪非鉄グループおよび東京本社・原料事業部を事業所として登録した。

 伊藤忠メタルズは、「航空機産業は裾野が広く、他産業への技術波及効果も高い。今後20年間で民間機市場は倍増するとも予想されている」とし、成長が期待される航空機産業を注力分野に位置づけ、顧客のニーズに対応できるよう、JISQ9100の取得を推進。より厳格な品質管理体制を確立し、競争力を高め、ニーズに対応できる体制を整えた。

 今後は重工メーカーや素材メーカーへの供給体制を強化するだけでなく、機体本体以外の部材を手掛ける顧客とも取引できるよう働きかけを進めていく。また、パートナー企業との提携を強化し、さらなる付加価値向上を図るとともに、将来的な加工事業への参入も検討する。

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