電解コンデンサのニチコン、小型リチウム電池で新製品

 アルミ電解コンデンサ大手のニチコンは、東芝インフラシステムズと技術援助契約を締結し、同社が導入しているSCiBTMの技術を応用した小型リチウムイオン二次電池を開発した。

 ニチコンが得意とするアルミ電解コンデンサ製造で培った多品種の巻回型製品製造技術を活用し、リード線型で直径3ミリ、長さ7ミリの超小型から直径12・5ミリ、長さ40ミリまでのラインアップを順次市場導入していく。

 このほど開発した小型LiBは、負極にチタン酸リチウムを採用することで、高レート(最大20C)での急速充放電性能を有し、キャパシタに迫る高入出力密度を実現した。

 また、充放電10Cレートで1万8千回以上が可能な耐久性とマイナス30度でも動作可能な低温特性を保持。さらに短絡や劣化の原因となるリチウム金属の析出が起こりにくいことで、発火発煙の危険性が極めて低いとしている。

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