グランダーソンが剛腕・キンブレルから劇的サヨナラ弾!

【レッドソックス3-4xブルージェイズ】@ロジャース・センター

今季ここまで13勝8敗と上々のスタートを切ったブルージェイズにとって、17勝4敗という快進撃を続ける地区首位のレッドソックスとの今季初対戦は、チームの実力を測るこの上ない機会となる。リック・ポーセロ(レッドソックス)とJ.A.ハップ(ブルージェイズ)の両先発で始まったこの一戦は、2回裏にブルージェイズがカーティス・グランダーソンのタイムリーなどで3点を先制して試合を優位に進めたが、9回表にレッドソックスが執念を見せ、クローザーのロベルト・オスーナから2点を奪って同点。試合は延長戦に突入した。延長10回裏、レッドソックスは守護神のクレイグ・キンブレルを投入。試合が延長11回に突入することを誰もが確信したに違いないが、この試合には劇的な結末が待っていた。

メジャー屈指のクローザーであるキンブレルは、今季ここまで8試合に登板して5度のセーブ機会をいずれも成功させ、防御率0.00と完璧なパフォーマンス。延長10回裏に登板したこの試合でも先頭のデボン・トラビスを見逃し三振に抑え、打席にはグランダーソンを迎えた。内角を狙った初球と2球目がいずれもボールとなり、カウント2-0からの3球目。真ん中付近に甘く入った96.5マイル(約155.3キロ)の速球を、通算321本塁打のベテランスラッガーは逃さなかった。グランダーソンがバットを振り抜くと、打球は大歓声に包まれながらライトスタンドへ一直線。劇的なサヨナラ弾を放ち、本塁付近でチームメイトからの手荒い祝福を受けたグランダーソンの顔には、満面の笑みが浮かんでいた。

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