「総合力で4番手」のルノーF1、アゼルバイジャンから積極的なアップデートプランをスタート

 ルノー・スポールF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、今週末のアゼルバイジャンGPでR.S.18の開発において次なる段階に進むと語った。スペインGPではエンジンのアップデートを行う予定だということだ。

 3戦を終えた段階で、ルノーはコンストラクターズ選手権で5位に位置し、マクラーレンを3点差で追っている。しかしアビデブールは、メルボルンでのシーズン開幕以来、ルノーのパフォーマンスはエンストンのファクトリーの前進を反映しており、ルノーはいまや総合力ではグリッド上で4番手のチーム、つまり圧倒的優位のメルセデス、フェラーリ、レッドブルの三強に続く強豪チームになったと考えている。

「我々は中国で、その1週間前のバーレーンと同じ結果を出した」とアビデブールは語る。ニコ・ヒュルケンベルグは連続して6位を獲得した。

「上海の結果は幸運のおかげとは考えておらず、非常にポジティブな感触を持っている」

「ライバルたちとの直接対決により、我々のエンジン、シャシー、ドライバーのパッケージは、全チーム中、4番目の強さを持っていることを確認できた」

「この状態を維持し、すべてのレースでこういったパフォーマンスを発揮することを目標にしていかなければならない。ルノー・スポールF1チームの両ファクトリー、エンストンとビリーおける優先事項は明白だ」

 ライバルと同様に、ルノーはシーズン全体を通して定期的なアップグレードを実施する予定だ。常に前進を続け、ライバルたちと互角に戦うためには、コンスタントに改善を図っている必要がある。

 開発を推し進めるルノーは、アゼルバイジャンにはさまざまな空力アップデートを導入する予定だ。パワーユニットも今後数週間で進化を遂げる予定だ。

「バクーで我々のシーズンの次の段階が始まることになる」とアビテブール。

「ウイングとバージボードなどを含むシャシーの新アップグレードをデビューさせる。バルセロナではエンジン関連のアップグレードが続く予定だ」

「こうした開発の組み合わせによって、パフォーマンスを維持していけると確信している。ひとつひとつ、すべての要素をうまく動作させることに集中を続けていく必要がある」

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