「帰っておいで」願いこめ 箱根町・湯河原町・真鶴町

2544人

 東日本大震災から7年。今も行方不明の2544人の還りを願った雛人形が、12日まで箱根のさくら館ロビーに展示された。元々は箱根の旅館で仲居として働く茂村ひとみさん(70)たちが使わなくなった着物や反物を裁断して作り始めたもので、柄や色も様々だ。茂村さんは被災地に通って交流を重ね、現地にもひな作りグループが誕生した。箱根では「勝手に応縁隊・チーム糸へん」のメンバーが、仙石原の星槎箱根キャンパス内で雛を作っている。

 会場に置かれた感想ノートには「たまたま箱根に来て展示に出会った。姉兄弟、お友達も亡くなった人もいる。この催しをして頂いて、目が熱くなった(いわき市)」と記されていた。

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