西武相手に力負けで5.5差…ホークス工藤監督「四球ですよ」

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

先発バンデンハークは6回途中10失点

 ソフトバンクは25日、西武に6-12の大敗。山川穂高に2本塁打、7打点を許すなど、好調な西武打線を止めることはできなかった。

 西武打線は、試合開始前の段階で1番・秋山翔吾から7番・栗山巧まで全員が打率3割以上、さらに1番から6番・外崎修汰まで全員が2桁打点という超ド級のラインナップ。この打線を相手に無駄な四球を出してしまっては傷口を広げるだけだ。

 3回表、バンデンハークはヒットと2つの四球で満塁とされると山川穂高に8号満塁弾を許して4失点。さらに外崎にも2ランを浴びて一挙6点を失った。6回にも下位打線への連続四球をきっかけに1点を失うと、2番手・岡本健も山川の28打点目となる3ランなどを許して、この試合2度目の6失点イニングとなった。

 工藤公康監督も「四球ですよ」と、結果的に大量失点へとつながった四球に手厳しい評価を下した。

昨季は本拠地で西武を圧倒も…

「インサイドに投げていないわけではないけど、投げ切れていない。攻めて打たれるのはしょうがないが、四球を出したら次のバッターには絶対に勝負していくという強い気持ちをキャッチャーも含めてもっていかないとね」と淡々と語った。

 一方のソフトバンク打線は、3回に本多雄一の犠飛で1点、6回には3連続四球から松田宣浩の押し出し四球などで3点、9回にも柳田悠岐と城所龍磨の適時打で2点を奪ったが、大量失点の前には焼け石に水。ともに多くの四球をもらったものの“四球走者の還す打力”に大きな差があったことは事実だ。

 昨シーズン、11勝1敗と西武を圧倒した本拠地の初戦も落とし、今季はいまだ勝ちなしの3連敗。ゲーム差も5.5にまで広がった。工藤監督は「明日から気持ちを入れ替えて、みんなで戦っていきましょう」と自ら切り出して足早に監督室へと姿を消した。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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