「江の島岩屋」が営業再開へ 観光名所

 藤沢市江の島の観光名所、洞窟「江の島岩屋」が28日、営業を再開する。昨年10月の台風21号の高潮・高波被害を受けて営業を休止していた。開洞は187日ぶりとなる。

 被害額が1億4100万円に上った岩屋の復旧のため、市は年明けから洞窟内に流れ込んだ土砂や流木を撤去。岩屋に通じる橋の欄干や柵は波で押し流された部分をネットで覆い、入り口付近の階段は崩落の危険性があるとして部分的に撤去した。

 電気設備や橋の本格復旧工事は今秋以降を予定。当初は営業再開を施設の一部にとどめることも検討されたが、市観光シティプロモーション課は「これまでの復旧工事で、岩屋内部の安全は確保された」と判断、28日から通常通り営業するという。

 同課は「お待たせした分、観光客の方には楽しんでもらいたい」と話している。

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 高波の影響で護岸が崩落するなど約400メートルにわたって被災した西湘バイパスは25日、大磯西インターチェンジ西側の上り区間が2車線で通行できるようになった。復旧工事は今後も行われ、海側を走る下りは引き続き1車線に規制される。

28日に営業を再開する「江の島岩屋」。台風21号の被害を受けて復旧工事が進められていた=17日、藤沢市江の島

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