リチウムイオン電池用材料、関西ペイントが技術適用化推進

 関西ペイント(社長・石野博氏)は25日、リチウムイオン電池用材料に関する技術適用化プロジェクトの発足を発表した。

 同社は、主力事業である塗料の要素技術を生かし、電池メーカーを中心に、電極膜や電池パッケージなどへの適用を狙う。石野社長は「当社は今年5月で設立100年の節目を迎える。長年、培った技術を応用してリチウムイオン電池用材料への適用化を本格的に進める」という。

 同社はリチウムイオン電池の需要増を見込み、基礎調査を約7年前から実施。また、塗料メーカーとして多様な色材への分散技術などを生かし、リチウムイオン電池用部材への適用や実用化に向けた技術開発を行っている。

 同社は今後、リチウムイオン電池用材料に関する技術の基礎・適用検討を行いながら市場展開を進め、国内を中心に、2020~25年の間に売上高20億円以上を目指す考えだ。

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