三輪緑地 散策者憩いの空間に ビジターセンター落成 町田市

地域住民らも見守った落成式

 都市計画緑地の三輪緑地内に、緑地来訪者の散策拠点として新たに「三輪の森ビジターセンター」がオープンした。20日には落成式が執り行われ、集まった地域住民らがその開所を喜んだ。

 三輪緑地は「町田市緑の基本計画」において「三輪水と緑の拠点」として位置付けられた都市計画緑地で、横浜市との市境に21・1haの敷地を有する。周辺の農地や寺社林等と一体となって広域的な緑地帯を形成しており、散策や自然観察に多くの人が訪れている。

 「三輪の森ビジターセンター」は散策路の入り口部分に建つ2階建ての軽量鉄骨造の施設。館内は休憩室、展示室、情報コーナー、トイレ、管理事務室などを配置し、来訪者の憩いの空間のほか、町田市の郷土資料を見ることができる。

 落成式では石阪丈一市長らのテープカットとともにモミの木の記念植樹が行われた。

住民長年の思いが形に

 ここは地域住民の反対を押し切り2005年に動物霊園として建てられた場所。三輪住宅自治会の笠原篤子副会長は「この土地を買い取ってほしいと市に請願を出したり、(動物霊園)建設反対の4000人の署名を集めたり、逆に営業妨害だと訴えられたり。色々あったが我々住民の思いが、ようやく形になりました」と喜びを伝えた。

© 株式会社タウンニュース社