「26人目の男」オスーナが先制弾 ダブルヘッダーは1勝1敗

【タイガース3-8パイレーツ】@PNCパーク

ダブルヘッダー用の「26人目の選手」として1日限定でチームに合流したホゼ・オスーナ(パイレーツ)が大きな仕事をやってのけた。タイガースとのダブルヘッダー第2戦に「6番・ライト」で先発出場したオスーナは、今季初打席となった2回裏無死一、二塁のチャンスでセンター右へ飛び込む1号先制スリーラン。乱打戦の末にダブルヘッダー第1戦を落とし、5連敗中だったチームに大きな先制点をもたらした。パイレーツは先発のチャド・クールが6回3失点と試合を作り、打線も効果的に追加点を奪って、タイガースに一度もリードを許さないまま8対3で快勝。連敗を5で止め、ダブルヘッダーを1勝1敗で終えた。

「26人目の選手」として急遽呼び寄せたオスーナの活躍について、クリント・ハードル監督は「26人目の選手について、我々は可能な限りでのベストの選択をしたみたいだね」と喜びを口にした。昨季104試合に出場して7本塁打を放ったオスーナだが、今季は開幕ロースター争いに敗れ、開幕からマイナー暮らし。AAA級では打率.333、OPS.937の好成績をマークしており、左腕のマシュー・ボイド対策としてのスタメン起用が見事に的中した。

オスーナは前日の試合が雨天中止となりそうになった段階で、パイレーツの合流する可能性があることを知らされたという。ダブルヘッダーが正式に決まったあと、早朝にピッツバーグへ移動してチームに合流。ダブルヘッダー第1戦では出場機会がなかったものの、第2戦で与えられたチャンスを最大限に生かしてみせた。「1試合限りのメジャー昇格になる可能性が高いことは聞いていた。でも、準備はできていたし、チームの勝利に貢献することが俺の仕事だからね」とオスーナ。明日にはAAA級降格となる見込みだが、AAA級で結果を残し続けていれば、今季中に再びメジャーに昇格するチャンスは必ず訪れるはずだ。

© MLB Advanced Media, LP.