公募展「県展」始まる 絵画や工芸など551点 横浜

 多様な表現方法の美術作品を紹介する大規模な公募展「県展」が25日、横浜市西区の横浜市民ギャラリーで始まった。1962年に発足した県美術家協会(松田高明会長)の主催。同協会の会員と一般公募による絵画や工芸、写真などの力作、551点が並ぶ。30日まで。入場無料。

 油彩画や日本画、水彩画といった絵画作品の他に、工芸、写真、立体など幅広い分野の作品を、同ギャラリーの展示フロア全てを使って展示。

 「見る人が楽しめるように流れを考えながら展示している」と松田会長。さまざまなモチーフや素材を使った作品がジャンル分けをしないで並べてあり、見応えがある。昨年は6日間で1万7千人が来場し、多彩な作品を堪能した。

 日本をはじめ韓国や台湾といった東アジアの子どもたちが描いたジュニア作品も並ぶ。昨年9月、モンゴルで開催したジュニアコンクールの受賞作品も紹介している。

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 会員の主な入賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽県展大賞・松田ゆりか(横浜市)▽県知事長・田中實(同市)▽県議会議長賞・樋口ヨネ(海老名市)▽松田記念賞・角田礼子(横浜市)▽里見賞・二見拓希(中郡)▽鎌倉市長賞・加藤るみ子(横須賀市)▽藤沢市長賞・戸田哲雄(海老名市)▽平塚市長賞・渋谷綾乃(藤沢市)▽横浜市会議長賞・中西裕子(横浜市)▽鎌倉市議会議長賞・半田すみ子(横須賀市)▽鎌倉市教育委員会賞・片野栄子(横浜市)▽神奈川新聞社賞・渡辺のり子(中郡)

さまざまなモチーフや技法の作品が並ぶ会場=横浜市民ギャラリー

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