コスモス画50点 故荒木幸史さん追悼展 来月3日から 諫早・花宇宙館

 ことし1月に80歳で亡くなった画家の荒木幸史さんの作品約50点を集めた追悼展(実行委主催)が、5月3~10日、長崎県諫早市白木峰町のコスモス花宇宙館で開かれる。入場無料(7日休館)。
 1937年に同市で生まれた荒木さんは、74年秋に宮崎県の生駒高原でコスモスの群生に出合ったのをきっかけに、画題をコスモスに絞って描き始めた。78年の福岡市での初個展以降、全国各地や海外で精力的に個展を開催。油彩、アクリル、パステルで描いた華麗で繊細、詩情豊かな作品は、多くのファンに愛されている。同館は96年の開館以来、展示ホールを開設し作品を常設している。
 荒木さんの娘で画家のあらきゆみさん(長野県軽井沢町)は「父が愛し、縁の深い白木峰高原で初の追悼展が実現し、大変感謝している。絵の中でコスモスと共に永遠に生き続ける荒木幸史を、一人でも多くの方に知ってもらえるとうれしい」と話している。
 同館は8日午前11時から、「コスモス画家荒木幸史しのぶ会」を開催。在りし日の活動の様子を映像などで顧みる。

1995年制作の「花曜日」

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