牧山氏、立民入党へ 江田、笠氏は無所属

 民進党と希望の党が新党「国民民主党」の結成に正式合意した26日、民進の牧山弘恵氏(参院神奈川選挙区)が新党に参加せず、立憲民主党に入党する方針を固めたことが分かった。民進の江田憲司氏(衆院8区)と希望の笠浩史氏(同9区)は、それぞれ無所属で活動することも判明。希望の松沢成文氏(参院神奈川選挙区)は、分党後の党首就任に意欲を示した。 =関連記事2面に 

 昨秋の衆院選直前に反自民の受け皿を目指した分裂劇から半年余り。県内の希望の結党メンバーをはじめ旧民進系議員らは再び四分五裂する見通しで、来夏の参院選の構図も大きく変わりそうだ。

 関係者によると、希望では後藤祐一氏(衆院比例南関東)が国民民主党に加わる一方、本村賢太郎氏(同)は参加せず無所属として活動するとみられる。民進の真山勇一氏(参院神奈川選挙区)は近く離党届を提出、石上俊雄氏(参院比例)は新党に合流する。

 来夏に改選を控える牧山氏は神奈川新聞社の取材に、「直近の総選挙で国民の支持を得た野党第1党を除外した結集には賛同できない」と説明。近く離党届を提出した上で立民に入党申請するとし、「来年の参院選には立民から出馬したい」と述べた。

 衆院会派「無所属の会」で活動してきた江田氏は「民進党籍があるのは分かりにくいという声があり、すっきりする。原点の無所属に戻る」と言明。新たな勢力の結集には、「臨時国会に向けていろいろな動きが出てくると思う」と含みを持たせた。

 希望の結党メンバーに名を連ねた県内の3人も異なる道を進むとみられる。笠氏は「なぜ今、新党なのか。方向性が全く見えない新党に合流するつもりはない」とし、松沢氏の新党への参加も否定。後藤氏は「地元の支援者と相談して決める」と明言を避けたが、関係者によると国民民主党に参加する公算が大きいという。

 保守系メンバー5人で「希望の党」の名称を引き継ぐ松沢氏は「分党協議も体を張って引っ張ってきた。党のリーダーシップを取ることを逃げるつもりはないし、やらなければいけない立場だと認識している」とし、新代表への意欲を強調。27日にも代表や幹事長を決め、5月中の旗揚げを目指す考えを示した。

牧山氏、立民入党へ 江田、笠氏は無所属民進・希望新党合意

© 株式会社神奈川新聞社