高炉3社の18年度賞与確定、業績回復受け大幅増額 新日鉄住金=153万円、JFEスチール=165万円、日新製鋼=134万円

 新日鉄住金、JFEスチール、日新製鋼の高炉メーカー3社の2018年度賞与が26日確定した。新日鉄住金は153万円、JFEは165万円、日新製鋼は134万円(いずれも39歳・21年勤続基準方式)で、3社とも業績連動方式を採用しており、業績回復に伴い賞与も大幅に回復した。

 3社は18年3月期の決算発表を受けて、同日、それぞれ労働組合に金額を提示した。組合側は受け入れるもよう。

 17年比の増額幅は、新日鉄住金15万円、JFE48万円、日新製鋼16万円。JFEは17年度で業績が急回復。賞与の基準値が下限を下回った前回と比べ、50万円近い増額となった。

 3社は業績連動方式を採用。賞与算定の指標は異なっており、新日鉄住金は「製鉄事業の連結経常益」、JFEは「単独経常益」、日新製鋼は「連結経常益」をそれぞれ採用している。

 3社は18年春闘で、18年度、19年度の2年分の賃金改善(基本給への財源投入)を回答。18年度は1500円(1人当たり)を投入する。賞与の大幅回復と合わせ、賃金は年収ベースで大幅に上昇する見通しだ。

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