レッドブルF1代表、リカルドとの交渉期限を8月と定める。後任候補にも言及

 レッドブル・レーシングは、2019年に向けたダニエル・リカルドとの交渉期限を8月に定めることを決めたようだ。

 2018年末でレッドブルとの現在の契約が切れるリカルドは、契約を延長するか、他チームへ移籍するかを検討中だ。

 リカルドはフェラーリとの間で6月30日まで独占的な交渉を行う取り決めを行ったとの報道もあるが、アゼルバイジャンGPの木曜記者会見で本人は「それは本当のことじゃない」ときっぱり否定した。リカルドはこの時「僕はレッドブルとしか話し合いをしていない」とも述べている。

 レッドブルはリカルドの残留を強く望んでいるものの、交渉の期限を設け、それまでに決断することを彼に求めている。チームが示した期限は5月末のモナコGPだという報道もあったが、チーム代表クリスチャン・ホーナーが最近Auto Motor und Sportのインタビューで語ったところによると、シーズン前半戦が終わるまでは待つ意向のようだ。

「遅くてもサマーブレイクまでには決断を下さなければならない」とホーナーは語った。
「我々としてもいつまでも待つわけにはいかないからね」

 リカルドとの交渉がまとまらなかった場合には、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして、カルロス・サインツJr.を呼び戻す可能性があると、ホーナーは発言した。昨年までトロロッソに所属していたサインツは、レッドブルとの契約が維持されたまま、貸し出される形で今年はルノーで走っている。

「ダニエルとの関係を継続することを第一に考えている」とホーナー。
「だがそれがだめであれば、他の選択肢を検討する」
      
「最も明白な候補はカルロス・サインツだ。彼は我々との契約下にある。その他にも何人か若手ドライバーがいる」
 
 レッドブルが候補として考えるサインツ以外の若手ドライバーの筆頭は、現在トロロッソで走るピエール・ガスリーであると考えられる。しかしガスリーは2018年に自身初のF1フル参戦シーズンを迎えたばかりであり、レッドブル首脳陣は今シーズンを通して彼の成長を観察していく必要がありそうだ。 

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