姜正浩が就労ビザをゲット パイレーツ復帰へ

2016年12月に韓国で飲酒運転による物損事故、現場からの逃走という不祥事を起こし、アメリカから就労ビザが発給されずに昨季を全休していた姜正浩(カン・ジョンホ)に就労ビザが発給されたことが日本時間4月27日に明らかになった。パイレーツによると、姜はまず飲酒治療のプログラムに取り組み、その後、球団の施設で戦列復帰に向けてのトレーニングを開始することになるようだ。

2015年1月にパイレーツと4年契約を結んだ姜は、メジャー1年目の2015年に遊撃手兼三塁手として126試合に出場し、打率.287、15本塁打、58打点、OPS.816をマーク。新人王を狙える位置につけていたが、9月の試合で走者の危険なスライディングを受けて左足骨折&靱帯断裂の重傷を負い、シーズン終了となった。翌2016年は5月に戦列復帰を果たし、103試合に出場して打率.255、21本塁打、62打点、OPS.867をマーク。前年より打率を落としたものの、持ち前の長打力を発揮し、正三塁手としての地位を確立した。ところが、2016年オフの不祥事により2017年3月に制限リスト入り。今季も開幕までに就労ビザが発給されず、このまま契約満了を迎えることが確実視されていたが、このタイミングで就労ビザが発給されることになり、パイレーツ復帰への道が開けた。

パイレーツは姜が同じ過ちを二度と犯さないことを願いつつも、姜の復帰については歓迎ムード。正捕手のフランシスコ・セルベリは「僕たちは彼のことを見捨てたりはしなかった。彼は2015年に大活躍していたし、ファンも彼のことが大好きだからね」とコメント。「彼も人間だから間違いを犯すことはある。彼が気持ちよく戻ってこられるように僕たちも準備するつもりだよ」と姜の復帰を歓迎する姿勢を示した。

今季のパイレーツは新加入のコリン・モラン(打率.296、2本塁打、OPS.805)が正三塁手を務め、デービッド・フリース(打率.243、2本塁打、OPS.777)が控え三塁手としてモランをサポート。モランはまずまずのパフォーマンスを見せているが、通算OPS.838を誇る姜が万全の状態で戦列復帰を果たせば、パイレーツにとって大きな戦力アップとなるはずだ。

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