J.D.マルティネスが逆転弾 Rソックス両リーグ最多19勝目

【レッドソックス5-4ブルージェイズ】@ロジャース・センター

先発のクリス・セールが3回までに3点を失う苦しい展開となったレッドソックスだが、新加入の大砲の一振りがチームを勝利に導いた。2対3と1点ビハインドで迎えた5回表、レッドソックスは二死から連打で一、三塁のチャンスを作り、J.D.マルティネスが初球を捉えてライトへの5号逆転スリーラン。その後、1点差に迫られたものの、マット・バーンズからクレイグ・キンブレルへ繋ぐ必勝リレーでこのリードを守り抜き、いずれも1点差で決着したブルージェイズ3連戦を2勝1敗で勝ち越した。なお、レッドソックスの9試合にわたるロード遠征は6勝3敗で終了。現時点での19勝は両リーグ最多の数字となっている。

試合開始前の時点で打率.296、4本塁打、OPS.875と決して悪くはないものの期待値に届かない成績にとどまっていたマルティネスは、本来の打棒を取り戻すために積極的に打撃練習に取り組んでいた。アレックス・コーラ監督は「相手にダメージを与えるようになるまで、必要な調整はあと1ステップだけだと思う。彼は打撃練習をしたり、ビデオを研究したりして、試合を変える一打を放つために努力しているんだ」と話していたが、その一打がここぞの場面で飛び出した。

日本時間4月19日のエンゼルス戦以来となる一発は、チームを劣勢から救う貴重な逆転弾。マルティネスは「間違いなく大きな一打だったね。あの一打でリードを奪うことができたんだから」と自身の一発を振り返ったが、「これが我々が彼と契約した理由なんだよ。彼は違いを生み出せる選手なんだ」と語ったコーラも同じ気持ちだったに違いない。

デボン・トラビスとジャスティン・スモークにソロ本塁打を浴びるなど、6回3失点とやや物足りないピッチングに終わったセールは「彼はバットで信じられないことをやってのける選手だ。今夜は彼に感謝しているよ」と自身に今季2勝目をもたらしたマルティネスの一打への感謝を口にしていた。

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