ヤギが“正式入社” ふれあいの場も【横浜・入船公園】 横浜市鶴見区

ヤギに餌をやりながら触れ合える

 入船公園=弁天町=に2頭のヤギが正式入社した。目的は園内の除草や公園の魅力度アップ。餌をやって触れ合える場も新たに設置され、担当者は「訪れた人がヤギに癒されてくれれば」と話す。

 市公園管理事務所によると、現在除草目的としてヤギを飼っている公園は、市内には緑区の玄海田公園のみで同公園は2施設目となる。

 同公園には昨年9月、ヤギ2頭が試用期間として仮入社していた。餌である草がなくなる冬にヤギが故郷へ帰った後、「ヤギはどこに行ったの」「次ヤギはいつ来るのか」など惜しむ声も多く、予想以上に来園者の反応が良かったことから、このほど正式入社。10月まで同公園に滞在する予定。

 2頭は富山から来た1才ほどのオス。普段はテニスコート横のスペースにおり、マテバシイやヤマモモの葉を食べる。人懐っこくドッグランに来た犬にも驚かないという。片方のヤギには首のあたりに肉垂と呼ばれる突起が付いている。

 すでに休みの日に毎回ヤギの顔を見に来る人もいるほど人気者。担当者は「食欲旺盛で草が足りないくらい」と嬉しい悲鳴を上げている。

 今後はメスのヤギも導入してチーズ作りや一緒に写真が撮れるフォトスポット設置などを考えているという。

 2頭は5月の連休から5月末まで名前を公募し、多かった名前に決定する予定。公園で配られる応募用紙に記入するか、電話で応募を受け付けている。

 触れ合いの時間は月曜日を除く毎日午後2時から1時間。担当者は「ヤギは噛んで引っ張って食べるからしっかり餌を持つのがコツ」と話す。雨天中止。問合せは【電話】501・2343。

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