半世紀の節目祝う 油壺マリンパーク・三浦

 海や水辺の生物がさまざまな能力を披露する三浦市の水族館「京急油壺マリンパーク」(鈴木和博館長)の開館50周年記念セレモニーが28日、同館で行われた。3世代の家族連れらが訪れ、誕生から半世紀の節目を祝った。

 記念のくす玉は大きい方を来場者代表らが、小さい方をコツメカワウソの「嵐」が割る段取りだった。しかし「嵐」が来場者の多さに緊張してひもを引けないハプニングが発生。それでも、飼育員のお姉さんがとっさに代役を務めて会場を沸かせた。

 同パークの草川晴夫社長は「『参加する水族館』としての工夫を重ねつつ、延べ2340万人もの方々に来場いただいた」と感謝。横須賀市出身という京急電鉄の島由紀子・三浦半島事業開発部長は「子どものころから通っているので、おばあちゃんになっても通い続けたい」とあいさつした。

 セレモニー後はキタイワトビペンギンや「嵐」のお迎えで入館。横浜市内から娘(36)と小学2年生の孫娘と来園した自営業の男性(68)は「妻と結婚前に来たころには3世代で訪れるとは想像していなかった。孫には100周年に立ち会ってもらいたい」と話していた。

大小のくす玉を割って開館50周年を祝った記念セレモニー=京急油壺マリンパーク(鴻谷 創写す)

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