カーネーションが出荷最盛期 「母の日」の準備万端 佐世保

 「母の日」(5月13日)を前に、長崎県内産地の一つ、佐世保市ではカーネーションの出荷がピークを迎え、生産者が作業に追われている。
 このうち、黒髪カーネーション(下宇戸町)は、赤色やピンク、黄色など20種類を計2ヘクタールのビニールハウス14棟で栽培している。出荷ピークは3月上旬から5月中旬で、この時期に同社の年間出荷量(90万~100万本)の約35%を占めるという。生産したカーネーションは、大阪や神戸などの花市場はじめ、市内などの直売所に自社ブランド「西海カーネーション」として送り出している。花持ちがよいのが特長で、市のふるさと納税の返礼品にも選ばれている。
 店頭に並べられた時に花が美しい状態となるよう、七分咲きで収穫。選荷場では品質ごとに選別し、花束状にする作業が続いている。浦清一社長(70)は「今年は秋の天候不順で生育が遅れた分、ゆっくり大きくなり、ボリュームのあるカーネーションができた」と話した。
 県や市などによると、2016年産の本県の栽培面積は17・4ヘクタールで全国5位、出荷数は同6位の1460万本。同市の栽培面積は3・3ヘクタール、192万本を出荷、販売額は9033万円だった。現在、7戸1法人が生産している。

出荷がピークを迎えているカーネーション=佐世保市、黒髪カーネーション

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