海の恵みに感謝 長崎魚市場で「魚供養式」

 長崎魚市(長崎市)は27日、同市京泊3丁目の長崎魚市場で「魚供養式」を開いた。参列した社員や取引業者ら約150人は、海の恵みに感謝し、大漁と航海の安全を願った。
 長崎開港を記念する行事の一環で毎年開いている。川元克明社長が「水産業の衰退を防ぎ、日本伝統の魚食文化を次代に引き継ぐことが最大の責務。魚介類の冥福を祈り、業界の発展を祈念する」とする追悼文を読み、市仏教連合会の僧侶約20人が読経をした。
 式典後は、同市樫山町の樫山認定こども園の園児約20人が加わり、魚市場の浮桟橋からヒラメの稚魚や伊勢エビなどを放流した。

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