中日・松坂、6回1失点で勝利投手の権利持って降板 8四死球も114球粘投

DeNA戦に先発し6回を1失点で勝利投手の権利を持って降板した中日・松坂大輔【写真:荒川祐史】

失点は5回2死満塁で宮崎に与えた押し出し四球による1点のみ

 中日の松坂大輔投手が30日、本拠地ナゴヤドームで行われたDeNA戦で今季3度目の先発マウンドに上がった。毎回走者を出す中で粘りの投球を見せ、6回3安打1失点。チームは2点のリードを奪っており、勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。

 初回、先頭の神里に四球を与えた松坂だったが、大和への2球目で女房役の大野奨太が盗塁を阻止。大和を左飛に切って2死とすると、ここで横浜高校の後輩・筒香嘉智外野手と対戦。初球、開幕後最速となる144キロの真っ直ぐで見逃しのストライクを奪うと、2球目の変化球で左飛に打ち取った。走者は出したものの、結果的には3人で斬って取り、初回を無失点で切り抜けた。

 その裏、味方打線がビシエドの右前適時打、福田の右中間への適時打などで3点を先制。幸先よくリードをもらった松坂は2回も無失点。3回に大和へ死球、この日2度目の対戦となった筒香にも四球を与えて2死一、二塁とされたが、ロペスを左飛に打ち取って、自ら招いたピンチを凌いだ。4回には先頭の宮崎に右前安打を浴びたが、梶谷、宮本、飯塚と圧巻の三者連続空振り三振に仕留めた。

 5回、先頭の戸柱に二塁内野安打を許すと、1死から大和、筒香に連続四球を与えて満塁のピンチを招いた。ロペスは三ゴロに仕留めて2死としたが、宮崎に押し出しの四球で1点を失った。それでも、右腕は梶谷を一ゴロに打ち取り、何とか最少失点で切り抜けた。5回で球数100球に達したが、6回も続投。四球と振り逃げで走者を許したが、最後は右飛。守備に不安のあるモヤが背走しながら何とかボールをキャッチ。これを見た松坂も苦笑いを浮かべ、ベンチ前では笑顔でモヤを迎えていた。

 6回を投げて8つの四死球を与える荒れた内容だったが、粘りに粘って3安打1失点。チームのリードを守った状態でリリーフ陣に後を託した。4月19日の阪神戦以来、中10日での先発となった松坂。勝利投手となれば、2006年9月19日のソフトバンク戦以来、4241日ぶりの白星となる。

(Full-Count編集部)

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