先週末に行われたセリエA第35節の大一番、インテル対ユヴェントス戦。
試合はアウェイのユヴェントスが2-3で逆転勝利を収め、なんとか首位をキープした。
イタリアのナショナルダービーにあたる「イタリアダービー」として知られるこのカード。インテルのサポーターたちは試合前、こんな超巨大フラッグを掲げていた。
※00:06から
ゴール裏に登場したのは、ピノキオを使った大きなフラッグ。
「ピノキオ」とはディズニーのアニメーションで、命を与えられたあやつり人形の男の子が冒険をするというストーリーだ。
このフラッグでピノキオは白と黒のシャツを着ており、パンツにはユヴェントスのエンブレムもプリントされている。
では、なぜダービーという大一番を前にこのようなフラッグを掲げたのだろうか?
ユヴェントスはイタリアを代表する名門である。
セリエAでの優勝回数は35回と最多であり、UEFAチャンピオンズリーグで7回決勝に進出している。しかし、カルチョ・スキャンダルによりリーグタイトルは2度剥奪され、CLでは7回のうち5回で準優勝に終わっている。
インテルのサポーターはそうした事実を偽装しようとするユヴェントス(もちろんこれはインテル側の解釈ではあるが)を、嘘をついた結果鼻が伸びたというピノキオを使って痛烈に風刺したというわけ。
「35」や「7」は上述した数字を意味し、ロバになってしまった仲間は「オレたちはセリエBに降格したことがない!」と話している。
伸びきった鼻でビッグイヤーを掴もうとしているのは、インテルファンから見た強欲ぶりを表現したのだろうか?
いずれにしても、「これぞ海外」ということを思わせるような挑発的なゲームフラッグであった。