V長崎や本明川で活性化 5プロジェクト約50の事業提案 諫早商議所まちづくり推進協

 長崎県諫早市中心市街地の活性化策を考える諫早商工会議所のまちづくり推進協議会(委員長・塚元哲也たちばな信用金庫理事長、17人)は4月26日、V・ファーレン長崎や本明川などテーマにした5プロジェクト、約50項目の事業を盛り込んだ提案書を同市に提出した。3年以内の実現を目指し、官民連携のプロジェクトチームの設置を要望した。
 市内の商工業者らでつくる同協議会は昨年6月に発足。5プロジェクトのうち、V長崎との連携策では、試合会場のトランスコスモススタジアム長崎(宇都町)とJR諫早駅、中心部商店街との循環バス運行や市役所でのアウェー戦パブリックビューイング開催を挙げた。
 市中心部を流れる本明川の魅力を高めようと、国指定重要文化財の「眼鏡橋」がある諫早公園のにぎわい創出に向けて、近隣の市体育館の移転と跡地への駐車場整備を求めた。
 再開発ビルの建設が進む市中心部商店街の活性化策は、白木峰町の児童健全育成施設「こどもの城」のサテライト施設の設置や情報通信(IT)系オフィスの誘致、高齢者や障害者が集いやすい環境を提起した。
 各プロジェクトを横断的に進めるため、市の魅力を発信するシティプロモーションの強化を掲げた。写真投稿アプリ「インスタグラム」を活用した会員制交流サイト(SNS)戦略や同市プロモーション室の設置も求めた。
 同商議所(黒田隆雄会頭)は26日、来年度以降のまちづくりの指針「第3期市中心市街地活性化基本計画」の策定を求める要望書を併せて同市に提出した。

諫早商議所まちづくり推進協の提言

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