カニの観察会で連休楽しむ 三浦・江奈湾

 干潟の生き物に親しんでもらおうと、三浦市の江奈湾で30日、カニの観察会が行われた。好天に恵まれ、県内外から訪れた親子連れら約30人が大型連休のひとときを楽しんだ。

 観音崎自然博物館(横須賀市鴨居)の主催。参加者らは、同博物館の学芸員の解説を聞きながら、アカテガニ、コメツキガニなど10種類ほどのカニを観察した。子どもたちは長靴を泥だらけにして、夢中でカニを捕まえていた。

 体長約1センチのチゴガニのオスがメスに行う「求愛ダンス」も観察。人の気配を察知して巣穴に戻らないよう、望遠鏡を使って数百匹の群れが一斉にはさみを上下に動かす様子を楽しんだ。

 自然観察が好きという小学3年の男児(8)=横浜市中区=は、「知らない種類のカニがいっぱいいた。カニのダンスは手を振っている様子が面白かった」と笑顔で話していた。

カニの観察を楽しむ子どもたち=江奈湾

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