小田急で線路脇陥没・伊勢原 ロマンスカー全線運休

 30日午前10時35分ごろ、小田急線愛甲石田-伊勢原間の線路近くで、土砂が陥没しているのを点検中の係員が発見した。同線は一時、本厚木-伊勢原間の運転を見合わせ、特急ロマンスカーは54本が全線で運休。折り返し運転や運休などは上下線で計80本に上り、大型連休中の観光客ら約3万5千人に影響した。

 小田急電鉄によると、伊勢原市石田、高森の上り線レール脇の盛り土部分に直径約1メートル、深さ約3メートルの穴が見つかった。同社が埋め戻し、午後3時ごろにロマンスカー以外の運転を再開。上りロマンスカーの運転再開は午後8時半近くになった。同社が陥没の原因や詳しい状況について調べている。

 近くに住む男性(68)は「レールの下のコンクリートが露出していた。電車がその上を通っていたら大事故になりかねない」と心配そうに話した。

陥没した土砂の埋め戻し作業を進める小田急電鉄社員ら=30日午後1時半、伊勢原市石田

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