気象庁は1日、4月の天候のまとめを発表した。南から暖かい空気が流れ込みやすかったため、東・西日本で気温がかなり高くなった。降水量は東日本の日本海側でかなり多く、日照時間は西日本の太平洋側と沖縄・奄美でかなり多かった。
気温 東日本中心に4月1位続出
日本付近は寒気が南下しにくく、南から暖かい空気が流れ込みやすかった。このため、東・西日本ではかなり高く、東京など20地点で4月の月平均気温高い方から1 位の値を更新した。21日と22日は南から高気圧に覆われて気温が上昇し、飯塚(福岡県)など46 地点で4月の日最高気温の記録を更新した。
月平均気温 高い方から1位を更新した主な地点(平年差)
仙台 12.5℃(平年差+2.2℃)
福島 13.9℃(平年差+2.4℃)
前橋 15.8℃(平年差+2.6℃)
東京 17.0℃(平年差+3.1℃)
横浜 17.2℃(平年差+3.0℃)など計20地点
降水量 地域によりばらつき
東日本日本海側では、低気圧や前線の通過時に湿った空気が流れ込みやすく、月降水量はかなり多かった。14日から15日と、24日から25日にかけて日本付近を低気圧が発達しながら通過したため、全国的に天気が崩れ大雨となった所もあった。一方、北日本の日本海側と沖縄・奄美は少なかった。
月降水量 少ない方から1位を更新した地点(平年比)
館山 60.0ミリ(平年比40%)
日照時間 南の地域ほど多く
移動性高気圧に覆われやすかった東日本太平洋側と西日本および沖縄・奄美で日照時間が多かった。特に、西日本太平洋側と沖縄・奄美ではかなり多くなった。
月間日照時間 多い方から1位を更新した地点(平年比)
枕崎(鹿児島) 217.5時間(平年比131%)
屋久島 196.7時間(平年比143%)
5月も高温続く予想
最新の1か月予報によると、5月も日本列島は引き続き暖かい空気に覆われ、気温は平年と比べ高くなる可能性が高い。沖縄・奄美の梅雨入りの平年は9日頃だが、今年は梅雨入りが遅れる可能性がある。一方、関東から九州にかけては5月後半、湿った空気の影響で晴れの日が少ないとみられる。